jay consultant

日韓ビジネスに特化した、成果志向の翻訳・通訳会社です。

NEWS&BLOG

お知らせ

雑記

韓国では、高級マンションでも“家賃ゼロ”で住める住宅制度が存在する!?

韓国では、高級マンションでも“家賃ゼロ”で住める住宅制度が存在する!?

日本では聞きなれない韓国の「전세(チョンセ)」という仕組み

韓国には、「전세(チョンセ)」という面白い住宅制度が存在します。韓国に住んだことがある人なら一度は耳にしたことがあると思いますが、日本の住宅事情からすると不思議で、なかなかイメージしづらい仕組みです。簡単に言うと、家(部屋)を借りる時に大家さんに保証金を一括で預け、その代わりに毎月の家賃を払わずに住める、というものです。契約が終わればその保証金は返ってくる前提なので、「家を買うわけではないのに、家賃も払わないで暮らせる」という、なんとも夢のような話に聞こえます。

ただし保証金の額は桁違いの高額で、ソウルの人気エリアである江南(カンナム)などでは日本円で数千万円単位になることも珍しくありません。日本でいう敷金・礼金の感覚で考えると、あまりの金額の大きさに驚かされます。日本だとせいぜい家賃の数か月分ですが、韓国では「ほぼ家を買えるくらいの額を一時的に預ける」イメージです。

この仕組みが成り立ってきた背景には、韓国ならではのお金の回り方があります。大家さんは預かった保証金を投資や運用に回して利益を出すことで、家賃を取らなくても十分に成り立ち、一方で借りる側は、まとまった資金さえあれば、毎月の家賃を払わずに数年間暮らせます。お互いにメリットがあるからこそ、長年にわたって韓国社会に根づいてきた制度といえます。

もっとも近年は金利の低下や不動産価格の高騰により、この制度も変わりつつあります。保証金を少し減らして、その分だけ家賃を支払う「「반(半)전세(バンチョンセ)」というスタイルも広まっています。

こうして見てみると、「전세(チョンセ)」は資金に余裕のある人にとっては合理的で、日本にはない発想の住宅制度だといえます。韓国社会ならではの文化が、住まいの形に表れているのが興味深いですよね。

·····················································
このサイトでは、主に実務に関することを中心に発信していますが、私自身の考え方や価値観などは、別メディアで発信しています。
ご興味のある方は、是非ご覧いただけると幸いです。

▼外部メディア
note
https://note.com/jg_lab
YouTube
https://www.youtube.com/@koreanmanHardLife
Instagram
https://www.instagram.com/jayconsultant/