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韓国語に直訳してもピンと来ない日本語表現_その1

韓国語に直訳してもピンと来ない日本語表現_その1

「1,000円ちょうどいただきます」は翻訳できない!?

こんにちは!
Jay consultant 代表取締役の李です。

コンビニやカフェでお会計をする時に、「1,000円ちょうどいただきます」と言われた経験のある方は多いと思います。この表現は、日本人にとっては会話の一部で耳慣れた言葉ですが、実はこれを韓国語にそのまま訳してもほとんど通じず、不自然に響いてしまいます。背景にあるのは、日本ならではの現金文化と、やり取りを円滑にするための細やかな気配りです。代金と同じ金額を受け取ったとき、「おつりはありません」「これで完結です」ということをお客さんに伝える役割を担っています。

ところが韓国では、カードやスマホ決済が当たり前のキャッシュレス社会であり、現金でぴったり支払う場面そのものが少なく、「おつりはありませんよ」「これでちょうどですね」という確認をわざわざ言葉にする習慣はありません。またキャッシュレスが普及する前であっても同様で、このような概念自体が日常の会話に存在しないのです。

従って「ちょうどいただきます」という表現は翻訳に持ち込む必要がなく、省略したり、単に「受け取りました」と伝える程度が自然になります。普段は何気なく聞き流している一言でも、翻訳を通して見直すと「日本独特の表現」だったりするのです。「1,000円ちょうどいただきます」はその良い例であり、日常の中に隠れている文化の差を映し出す鏡のような言葉だといえるでしょう。

そしてこれは韓国に限らず、他の国々でも同じように馴染まない可能性が高いのではないでしょうか。

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