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韓国の日曜は“神様との時間”が最優先、あなたとの予定は後になることも…

韓国の日曜は“神様との時間”が最優先、あなたとの予定は後になることも…

クリスチャン文化がつくる、韓国の日曜の過ごし方

韓国旅行の計画を立てる時、是非知ってほしいことがあります。
それは「日曜日は韓国人の友人を誘っても断られる確率が高い」ということ。
理由は、日曜は多くの韓国人にとって“教会の予定”が最優先だからです。

夜景に浮かぶ赤い十字架

もし韓国へ行くなら、夜景を見てみてください。
韓国の都市を歩くと、街のあちこちで教会を目にします。特に夜景になるとその数が際立ちます。意識して眺めると、ソウルでも釜山でも、ビルや住宅の屋上に赤く光る十字架の多さに気づくと思います。初めて訪れた人は「こんなに十字架があるの?」と驚くはず。これは単なるデザインではなく、教会の目印。韓国はキリスト教徒(プロテスタントやカトリック)の割合が高く、街中に教会があるのはごく当たり前なのです。

この光景は、韓国におけるキリスト教(プロテスタントやカトリック)の浸透度を物語っています。2020年代の統計では、韓国人の約3割がキリスト教徒で、その割合はアジアの中でも非常に高い水準です。韓国における教会は、単なる宗教施設ではなく、地域コミュニティの拠点にもなっており、信者でない人にとっても存在感の大きな場所です。

クリスチャンにとって毎週日曜日は特別な日です。

韓国のクリスチャンにとって、日曜は礼拝やミサに参加する日です。プロテスタントなら礼拝、カトリックならミサに参加し、聖書を読み、賛美歌を歌い、仲間と交流する、そんな過ごし方が一般的です。礼拝やミサは午前中に行われることが多いですが、教会によっては午後にもイベントや活動があるため、1日を通して教会中心のスケジュールになります。

そのため、日曜日に韓国人の友人と予定を立てようとすると、
「ごめん、その日は礼拝(ミサ)があるんだ」と断られることも珍しくありません。
これは決してあなたの誘いが魅力的でないわけではなく、単純に宗教的な優先順位の問題です。

さらに、日曜は商業面でも注意が必要です。
個人経営のカフェや食堂、雑貨店などでは日曜休業が珍しくなく、観光客が「行きたかったお店が閉まっていた」という事態になることもしばしば。日本では日曜営業が当たり前なので、現地でのギャップにびっくりする人も多いでしょう。

なぜ韓国にこれほど多くのクリスチャンがいるのか。
韓国にクリスチャンが多いのは、19世紀末以降の宣教師による布教活動がきっかけです。教育や福祉とともに広まり、信仰は生活に深く根付いていきました。特に米国や欧州から来た宣教師は、布教だけでなく学校や病院の設立にも力を注ぎ、教育や医療を通じて信仰を広めました。

現代の韓国でも、教会は単なる宗教施設以上の役割を果たしています。
結婚式や葬儀、地域イベントなども教会を中心に行われることが多く、信者でない人にも何らかの形で関わる機会があります。

今度韓国に行く機会があれば、日曜ならではの静かな街並みや、礼拝を終えて笑顔で帰路につく人々の姿を眺めてみてください。その背景を知っているだけで、旅の景色がひとつ奥行きを増すのではないでしょうか。そして予定を立てる時は、“礼拝・ミサが最優先の日”であることを、少しだけ思い出すと、きっと旅がスムーズになると思います。

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