NEWS&BLOG
お知らせ
翻訳・通訳について
翻訳家がオススメするAI翻訳ツール_その1

ちょっとした翻訳なら「DeepL」で十分!
こんにちは!
Jay consultant 代表取締役の李です。
翻訳は専門家に依頼するもの、そう考える方は少なくありません。
確かに契約書や書籍のように、一字一句が重要になる場面では専門家の介在が欠かせません。しかし、日常で利用する短い文章や確認程度で、毎回人に翻訳を頼むのは非効率ではないでしょうか。そこで活躍するのがAI翻訳ツールです。近年はその精度が飛躍的に向上し、実務でも活用できる水準に達していると思います。
その代表例が「DeepL(ディープエル)」です。
https://www.deepl.com
DeepLはドイツで開発されたAI翻訳ツールで、リリース以来瞬く間に世界中に広まりました。日本でもビジネスパーソンや研究者を中心に高く評価されており、Google翻訳と並ぶ存在感を持っています。特に「自然な訳文」を生み出す力に強みがあり、メールの下書きや短い問い合わせ、海外記事の閲覧など、わざわざ人間に依頼するまでもない場面で力を発揮します。
私は日韓翻訳を専門にしていますが、翻訳作業をDeepLで試してみたことがあります。日本語から韓国語への翻訳、もしくは韓国語から日本語への翻訳、いずれも想像以上に自然な文章に仕上がりました。例えば日本語特有の婉曲表現を韓国語に訳した場合、従来の機械翻訳だと直訳的になり、不自然な言い回しになることが多かったのですが、DeepLでは読み手に違和感を与えない文章でした。また韓国語の原文を日本語に戻すときも、文の意味をきちんと汲み取り、なめらかで読みやすい文章になっていたのです。
こうした品質の高さは、ちょっとした用途ではしっかり使えるレベルです。例えば、韓国企業から届いた短いメールの内容を確認する、逆に軽い質問を返す、といった日常的なやり取りであれば、DeepLだけで十分対応できる場合も多いです。ニュース記事や商品説明文をざっと理解する用途にも有効で、専門家として見ても「これは使える」と感じます。
さらに利用のしやすさも大きな魅力です。パソコンやスマートフォンで手軽にアクセスでき、無料版でも実用レベルの精度を持っています。導入のハードルが低いため、「翻訳を業者に依頼するほどではないが内容を知りたい」といった場面では最適な選択肢になるでしょう。
翻訳が必要な際は「人間に依頼するか、ツールに任せるか」という二者択一ではなく、場面ごとに使い分けるのが合理的です。もちろんDeepLは機械ですので、重要な文書や専門性の高いレポートなど、誤訳が重大なトラブルにつながる文章については、人間の翻訳者による確認は必要ですが、DeepLは「まず試してみる」には良い選択肢だと思います。日本語と韓国語の(その他の言語も)やり取りをする方にとっては、頼もしい存在になるはずです。
是非一度、ご自身の文章で試してみてください。
·····················································
このサイトでは、主に実務に関することを中心に発信していますが、私自身の考え方や価値観などは、別メディアで発信しています。
ご興味のある方は、是非ご覧いただけると幸いです。
▼外部メディア
note
https://note.com/jg_lab
YouTube
https://www.youtube.com/@koreanmanHardLife
Instagram
https://www.instagram.com/jayconsultant/